今回紹介するのは、
日本のボクシング協会に所属せず、
自らの力のみで世界に挑戦しているフリーランスのボクサー!
中村優也選手です!
最近になって急激に知名度を上げている大きな要因は、
AbemaTVの新企画
『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』
に噛みついたこと。
ネットを中心に大きな話題になっている中村優也選手。
肩書きとして常につきまとう『フリーランスボクサー』とは一体なんなのか。
ボクシングジムに所属しない理由や、
ボクサーとしての経歴、
那須川天心戦にかける想いなどをまとめて紹介していきます!
ページコンテンツ
フリーランスボクサー中村優也のwiki的プロフィール
引用:https://www.instagram.com/yuustagram_0504/
名前:中村優也(なかむら ゆうや)
本名:中村優也
異名:THE PROBLEM、フリーランスボクサー
生年月日:1990年5月4日
年齢:28歳
血液型:?型
出身:大阪府八尾市
身長:171cm
体重:57kg
階級:バンタム級
スタイル:オーソドックス
所属:フリー(JBC非加盟のTOP STAR所属)
インスタグラム:@yuustagram_0504
ツイッター:@yuya_boxer
ブログ:
中村優也の経歴
小・中学校時代に、極真空手。
中学校ではラグビー部にも所属していて、
ボクシングは高校からスタートしました。
元々はキックボクサーになるためのボクシング技術を学ぶために、
ボクシング部に入ったそうです。
なのでボクサーになった今でも、
K-1やRISEは欠かさず観るほどのファンなんだとか。
ムエタイジムでのトレーナー経験もあるそうです。
アマチュア時代にはインターハイや国体に出場。
2013年ごろから海外で試合をするようになり、
日本のジム制度に不満を覚えたようです。
2014年には、WBCアジアバンタム級王座獲得。
このベルトが中村優也選手のキャリア最高のタイトルです。
当時24歳でアジア王者に輝きました。
2016年には、WBFアジアスーパーフライ級王座獲得。
2017年には、ABFアジアバンタム級王座獲得。
アジア三冠を達成しています。
中村優也の戦績と獲得タイトル
戦績
22試合 16勝 4敗 2分 12KO勝利
獲得タイトル
- フィリピン ルソン島フライ級王座
- タイ バンタム級王座
- PATタイ国インターナショナルバンタム級王座
- WBFアジアスーパーフライ級王座
- WBCアジアバンタム級王座
- ABFアジアバンタム級王座
(2019年3月29日現在)
AbemaTV『那須川天心をボクシングで倒したら1000万円』とは?
引用:https://abema.tv/channels/special-plus-6/slots/9TZLNJ7u2FzTks
那須川天心選手と戦い、倒せば賞金として1000万円もらえる。
ルールは、AbemaTV特別ボクシングルール。
おそらく今回もヘッドギア着用になると思います。
挑戦者を守るためだけでなく、
バッティングなどから那須川天心選手を守るためにも。
応募条件は、
- 18歳以上の心身ともに健康な男性
これだけです。
※那須川天心選手に近い体重であることが条件に追加されました。
以前にもAbemaTVの1000万円企画として、
引退した格闘家で3回行われた企画です。
- 2017年5月『亀田興毅に勝ったら1000万円』
- 2017年12月『朝青龍を押し出したら1000万円』
- 2018年1月『亀田大毅に勝ったらお年玉1000万円』
亀田兄弟のボクシング企画では、
プロボクサーは番組サイドの選考で外されていたので、
自信満々のホストやユーチューバーなどのド素人や、
アマチュア経験者などが集められました。
それらに元プロボクサーがいかに格上なのか見せつけるといった、
なかなか面白い企画でした。
今回の企画もボクシングルールでありながら、
『キックボクシング界の神童・那須川天心』だけあって、
大きな話題になっています。
現役選手がこの企画を行うのは今回が初です。
那須川天心選手は、
「ボクシングで与えられたものは、ボクシングで返したい」と話しています。
那須川天心選手のボクシングといったら思い出されるのがメイウェザー戦ですよね。
日本のみならず世界的に注目された2018年末のRIZINで、
圧倒的な差を見せつけられてボコボコに負けました。
中村優也はフリーランスのボクサー
引用:https://www.instagram.com/yuustagram_0504/
日本ボクシングコミッション(JBC)に所属せず、
フリーランスのボクサーとして海外で活動しています。
JBC加盟ジムに所属していないので、
日本人プロボクサーとしての活動は認められていません。
当然ながらプロモートしてくれる人がいないので、
対戦相手や試合日程、お金に関することまで全て自分でマネージメントしています。
わざわざフィリピンでライセンスを取ったり、
(JBCによって、JBC管轄外の日本人選手はタイとフィリピン国内での試合を禁止されているそうです。)
他のフリーランスボクサーの面倒を見たりと、
なかなか大変なボクシングキャリアを送っています。
何故そこまでフリーランスにこだわり続けるのか疑問ですよね。
中村優也が日本ボクシング協会(JBC)に所属しない理由
中村優也選手といったら、
とにかくJBCを嫌っていることで有名!
日本のジム制度をなんども批判しています。
(協会加盟したジムに所属していなければJBCに選手活動を認めてもらえない)
日本では、
選手のマネージメントが出来る加盟ジムに所属する必要があります。
しかし海外では、
ジムはただの練習場所として、
マネージメントやマッチメイクなど、
サポートするスタッフは各々自分で選んで契約することができます。
中村優也選手も自由な契約を望んでいたのでしょう。
そしてそれらは自分でも出来ると確信しているようです。
実際に、海外プロモーターからの契約依頼を縛りが多いという理由で蹴っています。
JBCによってタイトルマッチが潰れることや、
戦績を変えられることもあるとかないとか・・・。
もしこれらが事実なら、
日本ボクシングコミッションが自分らの意思に背く選手に対して嫌がらせをしているように感じてしまいますね。
中村優也選手がフリーである理由として、
若い頃、JBCに入りたかった時に入れてもらえなかったから。
それならフリーでやってやる!と燃えたのでしょう。
そしてそこから海外に飛び出し外のボクシングのあり方を見た時に、
「日本ボクシング界の嫌な部分が見えてきた」という感じでしょうか?
ちなみにお金の問題ではないそうです。
今では頑なにフリーランスボクサーとしての生き方を貫いていますが、
「こういったキャリアもあるんだぞ」と、
新しいスタイルを若い世代に見せているように感じます。
この時代に置いては『JBCはボクサーにとって足枷』なのかもしれませんね。
中村優也のボクサーとしての実力は?弱い?強い?
プロボクサーは強い。
アマチュアボクサーは弱い。
ボクシングに関してはこれが当てはまりません。
そしてフリーランスもその一つです。
過去には、
WBC世界ライトフライ級王者にも輝いた拳四郎選手にも勝利したことがあります。
直近では2019年2月9日に、
現WBA世界バンタム級暫定王者レイマート・ガバリョとのノンタイトル戦に挑んでいます。
結果は2RTKO負け。
実際負けているので『弱い』『世界レベルではない』とされるのも間違いではないのですが、
フリーで世界王者と戦っていることにまず驚くべきです。
そして短いラウンドで負けたからといって、
試合内容で完敗したとは限らないことです。
引用:youtube.com
中村優也は那須川天心が嫌い?「ボクシング舐めんな」
引用:https://twitter.com/yuya_boxer
「ボクシング舐めんな」という発言をしていますが、
これは那須川天心に向けての言葉でありながら、
AbemaTVに対する言葉でもあります。
AbemaTVが娯楽企画として、
当時すでにボクシングを引退していた亀田興毅・亀田大毅ならまだしも、
現役格闘家であり、キック界の頂点に立っている那須川天心選手に戦わせること。
さらには、
「ボクシング(メイウェザー戦)で与えられたものは、ボクシングで返したい」と発言したこと。
これらを、キックボクシングとボクシング両方を侮辱していると、
中村優也選手は考えています。
故に「ボクシングなめんな」は、
AbemaTVに対して放った言葉でありながら、
結果としてそんな仕事を受けた那須川天心サイドにも刺さる言葉です。
中村優也選手はキックボクシングファンで、
武尊・那須川天心のファンであると本人が語っています。
那須川天心は神童で間違いないと、リスペクトの気持ちを持っています。
なので無意味に喧嘩を売ったのではなく、
やり方に対しての怒りから、
那須川天心選手に噛みつく形になったようです。
そして注意していただきたいのが、
中村優也選手が、
「俺が一番強い」と単純に言っているのではないことです。
日本のボクシングバンタム級には強いボクサーが大勢いますよね。
しかしJBC所属のプロボクサーはAbemaTVの企画に出れません。
アマチュアボクサーも出れません。
「企画に出れる日本人の中で、自分が一番強い」ということです。
これはまず間違い無いでしょう。
中村優也と那須川天心の試合は実現する?
引用:https://twitter.com/yuya_boxer
日本のプロボクサーは、
JBC(日本ボクシングコミッション)管轄のライセンス所持者ということになります。
JBCでは、特別な許可がない限り、
公式・非公式関係なく他の団体の格闘技に参加することを禁止されています。
アマチュアボクサーは、
賞金のある試合を禁止されています。
ここに目をつけたのが中村優也選手。
どちらにも縛られないフリーランスのボクサーで、
自分にぴったりの企画だと思ったはずです。
AbemaTV側もこれほどガチのボクサーは予想していなかったはずです。
全てはAbemaTVの選考で決まるのですが、
これだけ話題になってしまっているからには逃げられないでしょう。
1回目の企画『亀田興毅に勝ったら1000万円』に、
那須川天心選手が応募して弾かれたというのは有名ですが、
実は中村優也選手も応募して弾かれていました。
今回は中村優也選手自ら話題を大きくして、
AbemaTVが避けられないようにうまいことやりましたね。
しかもそれが話題になるということは、
周りも中村優也選手のような人物を待っていたということです。
一般層はわかりませんが、少なくとも格闘技ファンは、
ヘンテコな素人をボコボコにするネタ企画よりも、
那須川天心選手の真剣な姿が観たいです。
フリーランスボクサー中村優也 まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます!
難しい話題を扱っているので、何か間違いがあったら下のコメント欄で指摘していただけると助かります;;
ネットでは無名ボクサーのただの売名行為と言い放つ人がいますが、
中村優也選手はフリーランスです。
有名になるには自分で自分を売り出さないといけません。
試合を組むのも仕事を受けるのも自分でマネージメントしています。
ツイッターをはじめとした、
大手ネットニュースサイトや、
ここ「K-1 KickONE」のような小さなブログにも自らコンタクトを取ってくれています。
こういった自分の行動で、
この広いネットに大きな波を起こそうとしています。
到底真似できないすごい試みです。
こんな人間なら、日本のボクシング界に改革を起こすような、
そこまではいかないにしてもそのための起爆剤のようなものを作ってくれるかもしれませんね。