パッキャオは全盛期の強さを現在も?引退は?試合やwiki的プロフィールを紹介【ボクシング】

もし体重の別がなければ、最強ボクサーは誰なのか?

ボクシングファンであれば、一度は脳裏に浮かぶ問題です。

 

そしてそれは、パウンド・フォー・パウンド(PFP)として「リングマガジン」など著名なボクシングメディアでランク付けがされています。

あくまでも架空の話。机上の空論。

現在ミニマムからヘビーまで計17ある階級で、

全て王者の座につくのは99.99%不可能といえるでしょう。

イギリスから始まった近代ボクシングの長い歴史を見ても、

誰一人として成し遂げてはいません。

 

しかし、それに最も近づいた男がいます。

ライトフライからスーパーウェルターまで、実質11階級を渡り歩いたフィリピンのボクサー。

『マニー・パッキャオ』その人です。

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マニー・パッキャオのwiki的プロフィール

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

名前:マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)

本名:エマヌエル・ダピドゥラン・パッキャオ

異名:パックマン、メキシカンキラー、デストロイヤー(破壊者)、戦う政治家、フィリピンの戦う誇り

生年月日:1978年12月17日

年齢:40歳

血液型:不明

出身:フィリピン ミンダナオ島ブギドノン州キバウェ

身長:168cm

体重:65~67kg

階級:ライトフライ、フライ、スーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザー、ライト、スーパーライト、ウェルター、スーパーウェルター

スタイル:サウスポー

所属:フリーエージェント(マネージャーはアル・ヘイモン)

 

インスタグラム:@mannypacquiao

ツイッター:@mannypacquiao

ブログ:なし

 

マニー・パッキャオの経歴

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

パッキャオがなぜここまで世界的な人気を手に入れたのか。

それは、マニー・パッキャオの経歴がそうさせています。

 

ただ強い、ただ強い相手をなぎ倒すだけでは、彼はここまでの名声を手に入れることはできなかったでしょう。

 

マニー・パッキャオの経歴は、まさにストーリーなのです。

大衆はストーリーに魅了されます。

 

アメリカの大手ボクシングプロモート会社トップランクの重鎮ボブ・アラムは、ボクシングの試合を組む際最も重要なことは、その選手にストーリーがあるかどうかだと言及しています。

 

たとえば、

ドラゴンボールの孫悟空のような、はじめの一歩の幕ノ内一歩のような、

始めは弱く、脆く、しかしそれでも努力を重ね、

強大な敵に立ち向かい、勝利を手に入れるストーリーです。

 

フィリピンのミンダナオ島の貧しい漁村で生まれ、

1995年のデビュー当時はミニマム級の最低体重にも届かず、

トランクスに重しを入れて規定体重をクリア。

 

代打で出場したタイトルマッチのチャンスを見事につかみ、

そこからジャイアントキリングを連発。

スター街道が始まります。

 

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多くのライバルにも恵まれました。

マルコ・アントニオ・バレラ、

エリック・モラレス、

ファン・マヌエル・マルケス、

デラ・ホーヤ、

そしてフロイド・メイウェザー、挙げれば切がありません。

いくら強くとも、そのライバルの存在がなければ、スーパースターへの道は閉ざされます。

メキシコ軽量級の雄であるリカルド・ロペスは、強さこそ圧倒的だったものの、ライバルの存在に恵まれず、フリオ・セサル・チャぺス以上の存在にはなれなかったといわれています。

 

メキシカン・キラーと呼ばれるほどに、上述のバレラ、モラレス、マルケスらと激闘を繰り返し、「無謀な挑戦」とされた対デラ・ホーヤ戦も蓋を開けてみれば圧勝のTKO。

 

リッキー・ハットン相手の大金槌のような左フックは、パッキャオ紹介のVTRで嫌というほど見た彼のキャリアのハイライトです。

 

そしてもちろん、フロイド・メイウェザー・ジュニア

人によっては6年も待ったといわれる試合です。

 

『メイウェザーとの試合・再戦』に関しては、

別の記事としてまとめています。

こちらもよろしくお願いします。

 

 

現在まで70戦61勝のうち、39勝がノックアウト。

試合数、勝ち数だけではない、非常に密度の濃い戦績を残しています。

 

ルーカス・マティセを7回TKOに下し、現在はWBAウェルター級の正規王者の座に君臨。

 

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

そして初防衛戦は2018年1月20日。

舞台は約2年振りのアメリカ。

相手はパッキャオと真逆の存在である「問題児」エイドリアン・ブローナーです。

ここでも見事に3-0の判定で勝利して初防衛に成功しました。

 

既に40歳不惑の年を迎え、フィリピンの英雄はその伝説をどこまで伸ばすのか?

「終焉」へと向かう彼のストーリー、

そしてそれに抗い続けるマニー・パッキャオに、全世界が注目しています。

 

マニー・パッキャオの戦績と獲得タイトル

 

戦績

70試合 61勝 7敗 2分 39KO勝利

獲得タイトル

  • 第26代OPBF東洋太平洋フライ級王者
  • WBC世界フライ級王者
  • WBCインターナショナルスーパーバンダム級王者
  • IBF世界スーパーバンダム級王者
  • WBCインターナショナルスーパーフェザー級王者
  • WBC世界スーパーフェザー級王者
  • WBC世界ライト級王者
  • WBO世界ウェルター級王者
  • WBC世界スーパーウェルター級王者
  • WBO世界ウェルター級王者
  • WBA世界ウェルター級王者

(2019年1月20日現在)

 

マニー・パッキャオの入場曲は?

引用:youtube.com

 

パッキャオの入場曲でよく使われるものは、

AC/DCの「Thunderstruck」から、

Survivor「Eye Of The Tiger」に繋がるリミックスです。

 

最近は映画ロッキーでも有名な、

「Eye of the Tiger」のみで入場することもあるようです。

 

パッキャオの全盛期の凄さについて

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

パッキャオの全盛期はいつか?

人によって差はあるでしょうが、その別名「パックマン」の如くアメリカで多くのファイターを飲み込むように勝利し続けた時期だと思います。

 

つまりアメリカに主戦場を移した2006年パッキャオ対エリック・モラレスの第3戦から、2011年のシェーン・モズリー戦までと私はとらえます。

 

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【過去最高!?】デ・ラホーヤとの試合

 

この中でのハイライトは、オスカー・デ・ラホーヤとの1戦とリッキー・ハットンとの1戦だと思います。

 

デラホーヤとの1戦は、

まさにパッキャオ、これぞパッキャオというビッグアップセットな試合。

「リングマガジン・アップセットオブザイヤー」にも選ばれた試合です。

 

2人の体格差から、戦前から無謀な試合とみられていました。

丁度2018年年末に行われた『メイウェザー対那須川天心』のように。

 

しかし、いざ試合が始まれば、ライトフライあがりのパッキャオが、ミドルをも制したデラホーヤを終始圧倒。

ノンタイトルではありましたが、チャンピオンベルト以上の名誉と地位をパッキャオが手に入れた試合です。

 

【圧倒的な攻撃力】リッキー・ハットンとの試合

 

リッキー・ハットンとの1戦は、

パッキャオの驚異的な攻撃力を見せてくれた試合。

 

無慈悲なまでに見えたアントニオ・マルガリート戦もすごかったですが、

やはりパッキャオ紹介のVTRでは必ず流されるこの試合が一番ですね。

フィニッシュになった大金槌のような左フック。

ハットンは時が止まったように崩れ落ち、リングに大の字になりました。

 

【軽量級でのスピード】モラレス、ディアスとの試合

 

そしてなんといってもパッキャオと言えば爆発的な踏込

これが見えたのは、やはり軽いクラスで戦っていたモラレスやディアス戦です。

 

その当時の試合を見ると、観客の顔からパッキャオに対する期待が見て取れます。

衝撃KOを見せてくれるという期待から、

パッキャオが被弾しても攻撃しても歓声は膨れ上がっています。

 

踏込みから放たれる左の伸びが凄い。ボクシングの基本はワン・ツーですが、それを愚直なまでに極めたのがパッキャオといえるでしょう。

 

飛び込むので被弾も多いです。

それも人気の一端ですね。

 

踏込、攻撃力もそうですが、パッキャオと戦った相手が口をそろえて言うのは、そのハンドスピードの速さです。

 

日本人で唯一パッキャオと戦った寺尾新は、

まるで千手観音のようだと。

デビット・ディアスはのようだと形容しています。

 

たしかに速い。

一番速かったのは、エリック・モラレスとの第3戦だと思います。

踏込、ワン・ツーの伸び、ハンドスピード、攻撃力全てが高度にミックスされ、最後にモラレスは「もう駄目だ」というような諦めの表情を見せています。

 

パッキャオの強さは今も変化している

 

しかし、「全盛期」という言葉が使われるのは、往々にしてその選手がすでに終焉へと向かっている証拠。

 

2009年のミゲル・コット戦から2018年直近のマティセ戦までKOは見られませんでした。

 

逆にマルケスには衝撃KO負け。

ティモシーブラッドリー、メイウェザー戦での判定負けはしょうがないにしても、格下のジェフ・ホーンに微妙な判定であれ敗北したのは、彼の評価を大きく下げていったと思います。

 

「パッキャオはもう駄目だ。」そう囁く声が大きくなった矢先、

対ルーカス・マティセ戦でパッキャオはよりテクニカルな姿を見せてくれました。

 

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パッキャオの現在は?昔の強さは今でも?

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

上述の全盛期と比べれば、踏込の鋭さ、攻撃力、ハンドスピードは全て相対的に低下しているといえます。

それは年齢的もそうですし、体にたまっているダメージもそうでしょう。

どんな名ボクサー、名選手であれ、避けることの出来ない事実です。

 

しかし、その低下した能力を、別のテクニカルな部分で補えるんだと見せてくれたのが直近のマティセ戦です。

 

この試合のパッキャオは少し違いました。

細かく素早いステップは健在ですが、目立ったのはマティセの左ジャブに合わせた被せの右。

若干外側から入ってくる、ジャブとショートフックの中間にあるパンチです。

 

パッキャオは決してカウンターパンチャーではありませんが、この試合ではこれが多く決まっていました。

加えて、珍しくフィニッシュブローに左アッパーが起用されたこと。

これも一つの変化です。

 

パッキャオは基本ワン・ツー主体で、アッパーがフィニッシュに使われることはあまり見受けられませんでした。

この試合だけはフレディ・ローチと袂を分かれたようなので、そのせいかもしれませんが、非常に有効的に機能していましたね。

 

これら返しの右やアッパーは、スピードや力ではなく、タイミングで効かせています。

相対的に低下するフィジカルの力を、テクニカルな部分で補うベテラン的な戦術だと思います。

 

昔とは、強さの種類が違います。

 

兎にも角にも、パッキャオはマティセに勝ったことでウェルター級トップ戦線に返り咲きました。

そこにはキース・サーマン、ショーン・ポーター、エロール・スペンス・ジュニア、テレンス・クロフォードがいます。

 

ボクシングで盛り上がる試合と言えば王者同士の統一戦ですが、このウェルター級はそれがやりやすい環境にあります。

 

なぜかと言えば、WBO王者のクロフォード以外、すべての選手がボクシング界の大物マネージャー兼プロモーターのアル・ヘイモンと契約しているからです。

 

1月20日(日本時間)に行われるパッキャオ対ブローナー両選手もヘイモン傘下の選手ですし、彼が主催するプレミアム・ボクシング・チャンピオンズという番組内で行われます。

 

そして、パッキャオがヘイモンと契約したことは、さらに大きな意味を持ってきます。

 

パッキャオはすでに引退間近の状態にあることは、間違いありません。

今あるベルトを何度防衛できるか、ということよりも、誰と戦うのかにファンは焦点を当ててきます。

 

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パッキャオの引退時期について

引用:https://www.instagram.com/mannypacquiao/

 

何度も言及している通り、パッキャオはすでに40歳。

ボクサーとしてはかなりの高年齢です。

 

パッキャオはいつ引退するのかというのは、マルケスに衝撃KO負けをしてからずっと囁かれてきました。

フレディ・ローチが一度パッキャオと袂を分かれたのも、ローチがパッキャオに引退を強く進言したからだと言われています。

 

パッキャオは、2019年1月20日(日本時間)に、エイドリアン・ブローナーをむかえWBAウェルター級の初防衛戦を迎えました。

この試合の前に、パッキャオは「あと2試合はします」と言及しているので、ブローナー戦で良いパフォーマンスが出来たと本人が納得すれば、引退は2019年末か2020年中になると予想します。

 

そして引退試合はまさかのメイウェザー、しかも日本開催という噂も出てきていますね。

 

もしブローナーに大差判定、KO負けをするようであれば、引退も濃厚だったのかもしれませんがそんな心配は不要でした。

パッキャオとはいえ自分の年齢や肉体の変化を考えて、背水の陣でブローナーに挑んだのでしょう。

 

パッキャオの次の試合相手は?

 

もしメイウェザー戦が近いうちに決まらなかったら、

サーマンとの試合が組まれるのではないかという意見が出ています。

 

キース・サーマンは、

WBA世界ウェルター級のスーパー王者。

2019年1月26日の防衛戦に勝利し、

「2019年の内に正規王者のパッキャオと戦う準備はできている」と語っています。

 

ファンとしては怪我明けで調子が乗らないサーマンとの試合よりも、

メイウェザーとの再戦の可能性に賭けたいですね。

両選手とも40歳を過ぎ、ボクサーとしての時間が限られています。

 

【ボクシング】パッキャオ まとめ

 

フィリピンの貧しい漁村で生まれ、拳ひとつで成りあがったフィリピンの戦う誇り。

弱い立場にいるものが、努力を重ね、強い立場の者をなぎ倒していく姿に、フィリピン国民だけではなく、全世界のボクシングファンが魅了されました。

 

更にボクシング史上、そのキャリアをライトフライからスタートし、スーパーウェルターまで制したPFPを地でいく選手は、今後数十年は現れないでしょう。

 

その名の通り「生きる伝説」です。

その伝説がいつまで続くのか、残りわずかであろう彼の試合を、しっかりと目に焼き付けておきたいと思います。

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